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2026.05.28

伝える側のアップデート

ひとそだちの応援団 ブログ

  

4月は組織・企業が新入社員を迎えるシーズン。

職場は新鮮さ、緊張感に包まれます。

連日、いろいろな業種職種の組織に呼んでいただき新入社員研修をしていました。

毎年、特に新社会人の方には傾向があり講師として

自分自身もビジネスマナーのスキルだけでなく伝え方もアップデートしなければいけないと感じています。

例えば、10年くらい前までは、研修のスタート時には

各自机の上に、事前に私が準備したプリント、

ホワイトボード等に書かれたものをメモに取るための手帳orノート・筆記用具がありました。

 

それがコロナ禍直後5年くらい前は、

プリントだけしか置いてないので

「皆さん、何もメモを取る準備をしていないのですか?ノートと筆記用具を出してくださいね」と言うと、

はっ!とした表情をしてそそくさとカバンからノートと筆記用具を出してくださいました。

 

昨年、同じようにプリントだけしか置いていないので

「メモを取るためノートと筆記用具を出してくださいね」と言うと、

もちろん出してくださる方もいましたが、

数名「あのぉ、動画撮ってもいいですか?後で見直して理解を深めます」という方が出てきました。

リモート学習が日常的となった学習スタイルからすると、

自分でメモを取る、取らないという判断をする手書きのメモよりも

全面的に動画を取って、再視聴することが効率が良いと思っておられるのでしょう。

 

でも、いわゆる「昔」は、

研修中スマートフォンは電源を切るかマナーモードにする!というのが染みついていた私は

「研修中のスマートフォン使用はやめて欲しいのでメモを取ってください」と言いました。

すると、動画を撮りたいと言った方々は、反発することもなく静かにノートを出し、

研修中もメモを取りながら聴いてくださいました。

が!!アンケートには、

「非効率である手書きのメモを取るよりも動画で何度も自分に必要な部分を

ピックアップして再視聴したほうが良いと思う」

「メモを取るよう強要された」という感想が!

一方的に「スマートフォンの使用はやめて欲しい。必要だと思ったことはノートに書き残して

見返して欲しい。」という指示はそういうふうに受け止められるのだ。と痛感しました。

 

そして今年の新人研修。

同じように感じる新社会人の方がますます増えると考え、

伝え方をアップデートする準備をして、臨みました。

 

やはり、机の上には事前準備のプリントのみ。

「皆さん、実は新しいことを学ぶということは脳に刺激を与えるということです。

ビジネスマナーについて知らなかったことをプリントで読む、講師の説明を聞くというのはインプットです。

ただ、インプットだけだと『良いことを聞いたな。知らないことを知れたな』ということを

脳は認識するだけで終わる可能性があります。

ですから、「これは良い。仕事に活用できる」と思うことを、

あえて、ノートに手書きでメモを取るというアウトプットをすることで

脳にとどまる時間が長くなり、それが自分の行動に反映されます。

さぁ、カバンから持って来ているノートか手帳を出して、メモを取りながら参加しましょう。

アンダーラインを引くなどして、視覚効果を高めるとより脳にとどまる時間が長くなります。」

と伝えました。

 

 

※SNS取り扱い・コンプライアンス意識についても別のコーナーで伝えています

新人の皆さん「メモを取ることは大事だ!」という表情に変わり、

最後まで集中力を持続して参加してくださいました。

このメモを取ることだけでなく、その他のスキルについても、

先に「なぜ必要なのか。何の目的でこれを学ぶのか」を伝えてから研修を進めました。

 

研修後のアンケートには「理論的でわかりやすかった」

「なぜ、これが必要なのか理解できた」と書いてあることが増えました。

 

長時間の研修中、何度も「昔はね・・・」「前はこうしてたけど・・・」と言いたくなることがありましたが、

それを飲み込み、「今」どういうふうに伝えると相手が納得して動いてくれるかを考えながら

研修を進めたのでした。

伝える側のアップデートは「昔」があるからなかなか時間がかかります。

そして、その「昔」のやり方も大切なのは確実。

 

「昔」を大切にしつつ、「今」にあった伝え方をすることが大切だと感じた令和8年の4月でした。

 

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