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2026.08.27

部下は本当に成長していませんか?

先日、スタッフからこんなLINEが届きました。
自分が講師を務めるセミナーのチラシが作られ、
広報誌にも掲載されるようになったこと。
そして、そこまで成長できたことへの感謝が綴られていました。 
その中に、お父様との思い出が書かれていました。 
彼女がこの仕事を始めて間もない頃、実家に帰ると、
お父様が一冊のスクラップブックを見せてくださったそうです。 
そこには、私たちの会社の講師が各地でセミナーをしている新聞記事や
広報誌の記事が、大切に貼られていました。 
KYの講師の人はいろんなところで活躍しよるんじゃね。
この前はテレビのニュースでも言いよった。
いつかお前もこんな風になるんかなぁと思って、お父さんはとっちょるんよ」 
当時、まだ駆け出しだった彼女は、
「ふたりはすごいけど、私はそんな風にはなれんよ~」
と答えたそうです。
 
それが今、現実になりました。 
残念ながら、その記事をお父様のスクラップブックに
貼ってもらうことは叶いませんでした。
でも、もうすぐ命日なので墓前に報告したい、と。
 
このLINEを読んで、胸が熱くなりました。
 
娘が新しい仕事に挑戦することへのお父様の不安、期待、
そして「いつかきっと」という応援の気持ち。
記事を一枚一枚切り抜きながら、
娘の未来を思っておられたのだろうと思います。
 
人の成長について、改めて考えさせられました。
 
時々、管理職の方から「うちの社員はなかなか成長しない」
という言葉を聞くことがあります。
 
でも、本当に成長していないのでしょうか。
 
もしかすると、成長していないのではなく、
私たちがその成長にまだ気づいていないだけなのかもしれません。
 
人の成長には公式がありません。
 
一年で大きく伸びる人もいれば、
何年もかけて力を蓄え、10年目に驚くほど花開く人もいます。
 
そして、上司が「成長した」と気づくずっと前から、
本人の中では小さな変化が始まっているのではないでしょうか。
 
自分の思い描いた通りの変化だけを「成長」と考えてしまえば、
その人が持っている別の可能性を見落としてしまいます。
それは、とてももったいないことです。
 
だからこそ、部下の小さな変化を見つけ、焦らず、
どこまで見守り続けられるか。
そこにも上司の力量が表れるのだと思います。
 
毎日の仕事の中で、程度やスピードに違いはあっても、
人は少しずつ何かを学び、変化しています。
 
そして、その成長の方向をつくっていくものが、会社の文化であり、
上司や周囲の人との関わりなのではないでしょうか。
 
ただ、成長するのは部下だけではありません。
 
部下の成長を見守り、悩み、ときには教えられる中で、
上司や経営者もまた成長させてもらっています。
 
人の成長は、上から下への一方通行ではなく、360度。
 
お互いの関わりの中で、お互いが育っていくものなのかもしれません。
 
「私は、部下から何を教えてもらっただろう」
「部下のおかげで、自分の何が変わっただろう」
 
たまには、そんな問いを自分に向けてみるのもいいのではないでしょうか。
 
もしかすると、部下の成長を探しているうちに、
自分自身の成長にも気づくかもしれません。
 

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