2026.08.27

2026.08.27
2026.07.20

「ここが私の居場所」
新人が教えてくれた、私たちが作った職場の温かさ
照りつける夏の日差しとともに、連日厳しい暑さが続いています。
4月に入社した新入社員のみなさんも、職場に配属されてから早いもので3ヶ月が経ちました。
今年、職場の仲間に加わってくれた新卒採用のAさん。
いつも明るく活発で、 「まずは何でもやってみます!」と果敢にチャレンジしてくれる頼もしい存在です。
時には、その溢れる元気が空回りして、少しだけおっちょこちょいな一面を見せて周囲を和ませてくれる、まさに職場のムードメーカーでもあります。
そんなAさんは現在、月に1度新人研修を受けています。
先日、研修の合間にふと気になって、彼女にこんな質問をしてみました。
「職場にはもう慣れた?」
するとAさんは、こちらが驚くほどの即答で、満面の笑みを浮かべてこう答えてくれたのです。
「はい!仕事が楽しいです。というより、職場に行くのが毎日楽しみなんです!」
長年、新人教育に携わってきた私ですが、これほどストレートで嬉しい言葉を、この時期に新人の口から聞いたのは初めてかもしれません。
「何がそんなに楽しいの?」と、嬉しさを隠せずさらに深掘りして聞いてみると、彼女は目を輝かせながら続けてくれました。
「職場の雰囲気がすごく良いと思うんです。わたし、職場がこんなに温かい場所だなんて思っていませんでした。仕事を教えてくれる先輩も、何かと相談に乗ってくれる上司も、本当に優しくて……。わたし、定年までここで働きたいって、もうすでに思っています!」
気がつけば、話を聞いていた私の方が、胸がいっぱいになっていました。
それと同時に、日頃から彼女を支え、見守っている指導先輩や、職場の皆さんの顔が次々と頭に浮かんだのです。
新入社員を育てるというのは、決して簡単なことではありません。
「自分の説明で伝わっているだろうか」「声をかけるタイミングは今でいいのかな」と、指導する側の先輩たちも、日々悩み、試行錯誤しながら彼女に向き合ってきたはずです。
Aさんの「毎日職場に行くのが楽しみ」という言葉は、そんな先輩たちが注いできた「温かさ」が、彼女の心にしっかりと届いている証拠に他なりません。
私たちが当たり前のように作ってきた職場の空気が、一人の若者の未来を「ここで定年まで働きたい」と思わせるほど、安心できる居場所にしていたのです。
新人研修の1コマで起きた、この小さな、だけどとても温かい奇跡。
「最近、教えるのに少し疲れちゃったな」と感じている先輩社員のみなさん、どうぞ自信を持ってください。
あなたの日々の優しい声かけや、おっちょこちょいな失敗を笑ってフォローするその包容力が、新人を最高の笑顔にしています。
Aさん、素敵な言葉をありがとう。
さあ、私たち先輩も負けていられませんね。
彼女が40年後(!)に本当に笑顔で定年を迎えるその日まで、この温かい職場をみんなで大切に守り、一緒に育てていきましょう。
2026.06.18

今年も毎年ご依頼いただいている企業様へ、新入社員研修に伺いました。
その会社は工場のため、正門から入る前に守衛室で受付の手続きを行います。
受付名簿に会社名を記入すると、守衛の方が、
「新入社員研修に来てくださったんですね。毎年お世話になります。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。」と丁寧に声をかけてくださいました。
私は1年のうち、この時期に新入社員研修で訪問するだけです。
それにもかかわらず会社名を覚えていてくださり、温かく迎えていただいたことに感動しました。
新入社員の皆さんは緊張した様子でしたが、
挨拶の発声練習やペアワークに真剣に取り組んでくれました。
私は研修の中で、守衛室での出来事を紹介しました。
「皆さんが気づいていないところでも、皆さんの成長を見守り、期待してくれている人がいます。」
そう伝えると、受講者の表情が少し和らいだように感じました。
同じ守衛の方が、「お世話になりました。ありがとうございました。
また明日もよろしくお願いいたします。お待ちしています。」と見送ってくださいました。
その対応から、縁あって入社してくれた新入社員を会社全体で育てていくという風土を感じました。
新入社員研修では、コンプライアンスや社会人としての心構えなど、時には厳しいこともお伝えします。しかし、私が伝えたいのはそれだけではありません。
「社会人っていいですよ。うれしいこともたくさんあります。ようこそ社会人へ。」
そんなメッセージも一緒に届けたいと思っています。
仕事には責任があります。失敗することもあります。思いどおりにいかないこともあります。
それでも、多くの人との出会いがあり、自分の成長を実感できる喜びがあります。
誰かの役に立てたと感じる瞬間があります。
そして今回出会った守衛の方のように、自分では気づかないところで応援してくれている人もいます。
新入社員の皆さんには、自分が思っている以上に多くの人に支えられながら
社会人としての一歩を踏み出していることを感じてほしいと思います。
皆さまの職場にも、きっと誰かの成長を支えている「見えない応援団」がいるのではないでしょうか。
そして新入社員の皆さんが、いつの日か誰かを応援する側になってくれることを願っています。